さてさて、寒さも和らぎ少しずつの春の訪れを感じられるようになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
もちろん私は、今週末に控えたPPTQに向けて、相変わらず一人まわしに余念がありません(笑)
使う予定のデッキはここのところ愛用しているアブザンコントロール。
先日のGPメンフィスにて、TOP8のうち5人がアブザンコントロール!!という結果が出てしまい、今の自分のデッキが勝ち組にいるとプラスにとらえるべきか、警戒がキツくなるとマイナスにとらえるべきかは難しいところですね。
ともあれ、個人的にはパクる参考になるレシピが一気に増えたので、ありがたい限りです。
そこで今回は、ちょうど一年前のPTQの前に書いた記事の形に沿って、ちょっとアブザンコントロールについて本気出して考えてみたいと思います。
(長文・画像大量です)
「生物編」
クルフイックスの狩猟者 4
確定枠。
アグロ相手にはタフネス4のガッチリボディとライフゲインで盤面を支え、コントロール相手にはもたらし続けるアドバンテージで優位に立たせる。
グルールミッドレンジやアブザンアグロのような前のめりなデッキも含めて、緑を含むデッキにおいて採用しない理由づけをするのは困難だと言わざるを得ない。
いわゆる「グッドスタッフ」に分類されるであろうこのデッキの中でも頭一つ抜けだす、まさに環境屈指のパワーカードである。
包囲サイ 4
こちらもまたパワーカードであることは言わずもがなだが、『クルフイックスの狩猟者』よりは優先度が落ちることは念頭に置いておきたい。
3点ドレインの能力は、盤面に触るわけでもなければカードアドバンテージを稼ぐわけでもない。
ライフレースがシビアなものになりにくい上に4/5のサイズも生かしにくい緑信心や同型相手には、積極的にサイドアウトすることも考えておく。
一方で、ボロスやジェスカイ相手には相変わらずの制圧力。これ1枚で『稲妻の一撃』を無効化し、『勇敢な姿勢』を使うことを強制させる。
ボロスアグロにとっては、こちらのデッキは決して生物が多いわけではないにも関わらず、狩猟者とサイのためだけに『岩への繋ぎ止め』をサイドアウト出来ない状態に追い込める。4枚採用は揺るがない。
黄金牙、タシグル 2
「1Tに複数行動」という現環境のキーワードを一人で体現する強カード。
探査を使って少ないマナでキャストすれば、そのまま手札の除去を構えることも出来るし、すぐに自身の起動型能力を使うことで手札を1枚増やすことも可能。
パワーカードの寄せ集めであるこのデッキでは、起動型能力の強さもある程度保証されており、相手に選択肢があるわりには悪い能力ではない。
4/5というサイズも相手の包囲サイを受け止めることの出来るタフさであり、アグロからコントロールまでどんなデッキが相手でも腐りにくい。
探査でキャストすることが前提のカードであるため4枚積みはさすがに厳しいかもしれないが、1枚しか採用していないリストは、正直もったいないと個人的には思う。
「呪文編」
思考囲い 4
先日も長々と記事にしたが、本当に扱いの難しい1枚。
採用すること自体に迷いはないが、2点のライフルーズが痛いデッキが環境に多いこともあり、3枚に抑えていた時もあった。
ただ、『ゴブリンの熟練扇動者』『風番いのロック』『世界を目覚めさせる者、ニッサ』など、場に出された後の対処ではすでにアドバンテージを稼がれてしまっているカードを無理なく落とせるのは大きい上に、最序盤で唱えることが出来るカードが少ないこのデッキにおける貴重な1マナスペルのため、ここは4枚採用しておきたい。
胆汁病 3
環境の主な仮想敵のほとんどが2T目から生物を展開してくるため、2マナ除去の存在は重要だ。加えて、『軍属童の突発』や『女王スズメバチ』にも簡単に対処出来る。
『羊毛鬣のライオン』から『道の探求者』、『エルフの神秘家』とターゲットには困らない。青黒コントロールなんか無視してもいいと考えているのならメインから4枚に増量すべきだろうが、このデッキには『対立の終結』をはじめ他にも生物除去が多いため、3枚に留めた。
骨読み 2
書いてあることは本当に強いドローソースだが、これも扱いは難しい。
こいつを3Tに唱えるなんて展開は、相手の序盤の動きが相当ゆったりしたものでないと許してくれないだろう。
相手の場の『ゴブリンの熟練扇動者』や『オレスコスの王、ブリマーズ』を放っておいて、しかもライフを2点失いながら悠長に手札を整えていられるほど、現環境のアグロデッキは生易しいものではない。
サイドボーディングの中で落とされることも多く、私も一時期メインボードでの採用を1枚に絞っていた。だが、後で述べるが土地の枚数を少し切り詰めた都合上、初手に土地3枚(あるいは後手なら占術ランドを含む土地2枚)でのキープに自信を持たせるには、3マナのドロー呪文が必要だと判断した。
英雄の破滅 4
非常に腐りにくい優秀な除去呪文。
火力呪文もなく、生物の数も決して多いわけではないこのデッキでは、相手のPWにプレッシャーをかけることが難しいため、基本的にこの呪文にPWの対処を頼ることになる。
3マナの除去には『アブザンの魔除け』もあり、リストによっては採用を3枚に抑えているものもあるが、『クルフイックスの狩猟者』『ゴブリンの熟練扇動者』『嵐の息吹のドラゴン』といった生物は英雄の破滅でないと除去出来ないので、迷わず4枚採用すべきだろう。
アブザンの魔除け 4
3つのモードが全て実用的であり、非常に腐りにくい。
時に相手の厄介な『灰雲のフェニックス』を後腐れなく追放し、時にライフ少ない対戦相手の不用意なブロックミスをパンプ能力で介抱する。その働きぶりはまさしくこのデッキの縁の下の力持ち。
ただ、低速気味であるこのデッキにおいて手札の拡充は大きな意味を持つので、出来ればドローのモードを優先的に使いたい。
完成なる終わり 1
正直なところ、前環境までは「単なる5枚目の『英雄の破滅』」だった。しかも『嵐の息吹のドラゴン』には触れないという制限つきの。
だが、運命再編導入後は『前哨地の包囲』をはじめとする包囲サイクルや『エレボスの鞭』など、放置できない置物が増えたため、このカードの存在価値が高まったように感じる。
4マナというマナコストは決して軽視出来るものではなく、英雄の破滅を押しのけてまで採用されるカードではないとは思うが、PWから『危険な櫃』まで何でも触れる万能除去として1枚採用。
対立の終結 2
このカードをメインから採用することが、アブザンコントロールを使う最大の理由とさえ言えるかもしれない。
アブザンアグロ、ボロスアグロ、緑信心、グルールミッドレンジ、ジェスカイトークン……。
現在の主要メタのほとんどは、全体除去を打たれたいデッキではない。
強襲を許した『風番いのロック』にも後出しで対抗できたり、『女王スズメバチ』をまとめて一掃できたりと、1枚で流れを大きく変えられるカードだ。
序盤は基本的に押され気味になりやすいこのデッキにおいても、このカードが手札にあれば「5マナ伸ばすまで耐えればいける」というゲームプランを立てれるので、メインボードから複数枚採用しておきたい。
「PW編」
太陽の勇者、エルズペス 3
環境最強のPWの一角であり、押しも押されぬこのデッキのフィニッシャー。
+能力は攻防両面で盤面を固める強力な能力で、相手を問わずとりあえずペスまでたどり着くことがゲームの一つの目標になる。
立ち回りは後述のウギンと似ているが、マイナス能力から入るペスは弱いというのが私の持論。というより、単にプラス能力がウギンより強いだけかもしれない。
出来ることなら他の除去呪文を用いて安全を確保してからキャストし、プラン能力から入る展開に持ち込むことが理想だ。
精霊龍、ウギン 1
このデッキの最後の切り札。
間違っても複数枚引いてはいけないので1枚の採用に留めているが、このカードを引き込むことが出来たなら、ウギンを通すことだけがゲームプランの全てになり得る。
ただ、+能力でアドバンテージは稼げないため、PWにしては珍しく青黒コン相手には大きな仕事をしにくい。ウギンはカウンターや除去の囮にして、ニッサやリリアナのほうを本命にするプレイングも大切。
サイドボードに落とすことも何度か検討したのだが、今のところコントロールよりもアグロからミッドレンジのデッキが圧倒的に多い環境なので、ウギンにとっては「出せれば勝ち」の状況になりやすい。よって、メインから採用することにした。
「土地編」
森 2
平地 2
吹きさらしの荒野 4
ラノワールの荒原 3
コイロスの洞窟 2
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ 1
疫病の神殿 4
静寂の神殿 4
砂草原の城塞 4
土地配分に関しては、ほとんどのリストがこの通りの26枚だろうが、GPメンフィスのリストの中には、『ラノワールの荒原』と『コイロスの洞窟』の枚数が逆のものも見られる。
実際のところ、私のリストでも要求される緑マナは16なのに対し白マナは19ということで、白マナのほうがマナシンボルが厳しい状態。
だが、白マナのダブルシンボルが必要になるのは『対立の終結』と『太陽の勇者、エルズペス』といった重めのスペルであり、それを揃えるためのターン的な余裕がある。
一方、このデッキ唯一の緑マナのタブルシンボルである『クルフイックスの狩猟者』は、3Tに出せるかどうかが試合の流れを大きく左右することになりやすい。
仮想敵の筆頭であるアブザンアグロやボロスアグロが2Tから生物を展開してクロックを刻んでくる以上は、序盤の狩猟者の存在は極めて大切である。
ということで、ここはラノワールの荒原を3枚にして、緑マナを多めに確保しておくべきだと思われる。
土地に関して迷うべきところは、配分よりもむしろ枚数のほう。
このアブザンコントロールを使い始めてから、ゲームデーを含めて店舗大会に3回ほど出場したが、その全てで私は土地を27枚にしていた。
8マナのウギンをメインから採用している関係で土地は伸ばせるだけ伸ばしたいし、少なくとも6マナまではノンストップでいきたいからだ。
もちろんそれは、『太陽の勇者、エルズペス』が6マナということもあるが、『英雄の破滅』『アブザンの魔除け』あたりの除去を筆頭に3マナのカードが14枚あるので、6マナまで伸ばすと1Tに複数行動がしやすいという考えがあった。
しかし、成績優秀者のレシピを眺めてみれば、どのレシピを見ても土地は26枚。中には25枚に抑えている(しかもウギンもしっかり採用されている!)リストさえあった。
マナスクリューするくらいなら、マナフラッドのほうがマシという個人的な感情もあって、なかなか27枚から減らすのを渋っていたが、ドロー呪文である『骨読み』を増量することで土地詰まりのリスクを減らし、土地を1枚削る決断をした。
ということで、メインボードの60枚がこちら。
クルフィックスの狩猟者 4
包囲サイ 4
黄金牙、タシグル 2
思考囲い 4
胆汁病 3
骨読み 2
英雄の破滅 4
アブザンの魔除け 4
完全なる終わり 1
対立の終結 2
太陽の勇者、エルズペス 3
精霊龍、ウギン 1
森 2
平地 2
吹きさらしの荒野 4
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ 1
ラノワールの荒原 3
コイロスの洞窟 2
疫病の神殿 4
静寂の神殿 4
砂草原の城塞 4
自らの「思考メモ」として、書き連ねてみました。
サイドボード編はまた後日に。
もちろん私は、今週末に控えたPPTQに向けて、相変わらず一人まわしに余念がありません(笑)
使う予定のデッキはここのところ愛用しているアブザンコントロール。
先日のGPメンフィスにて、TOP8のうち5人がアブザンコントロール!!という結果が出てしまい、今の自分のデッキが勝ち組にいるとプラスにとらえるべきか、警戒がキツくなるとマイナスにとらえるべきかは難しいところですね。
ともあれ、個人的には
そこで今回は、ちょうど一年前のPTQの前に書いた記事の形に沿って、ちょっとアブザンコントロールについて本気出して考えてみたいと思います。
(長文・画像大量です)
「生物編」
クルフイックスの狩猟者 4
確定枠。
アグロ相手にはタフネス4のガッチリボディとライフゲインで盤面を支え、コントロール相手にはもたらし続けるアドバンテージで優位に立たせる。
グルールミッドレンジやアブザンアグロのような前のめりなデッキも含めて、緑を含むデッキにおいて採用しない理由づけをするのは困難だと言わざるを得ない。
いわゆる「グッドスタッフ」に分類されるであろうこのデッキの中でも頭一つ抜けだす、まさに環境屈指のパワーカードである。
包囲サイ 4
こちらもまたパワーカードであることは言わずもがなだが、『クルフイックスの狩猟者』よりは優先度が落ちることは念頭に置いておきたい。
3点ドレインの能力は、盤面に触るわけでもなければカードアドバンテージを稼ぐわけでもない。
ライフレースがシビアなものになりにくい上に4/5のサイズも生かしにくい緑信心や同型相手には、積極的にサイドアウトすることも考えておく。
一方で、ボロスやジェスカイ相手には相変わらずの制圧力。これ1枚で『稲妻の一撃』を無効化し、『勇敢な姿勢』を使うことを強制させる。
ボロスアグロにとっては、こちらのデッキは決して生物が多いわけではないにも関わらず、狩猟者とサイのためだけに『岩への繋ぎ止め』をサイドアウト出来ない状態に追い込める。4枚採用は揺るがない。
黄金牙、タシグル 2
「1Tに複数行動」という現環境のキーワードを一人で体現する強カード。
探査を使って少ないマナでキャストすれば、そのまま手札の除去を構えることも出来るし、すぐに自身の起動型能力を使うことで手札を1枚増やすことも可能。
パワーカードの寄せ集めであるこのデッキでは、起動型能力の強さもある程度保証されており、相手に選択肢があるわりには悪い能力ではない。
4/5というサイズも相手の包囲サイを受け止めることの出来るタフさであり、アグロからコントロールまでどんなデッキが相手でも腐りにくい。
探査でキャストすることが前提のカードであるため4枚積みはさすがに厳しいかもしれないが、1枚しか採用していないリストは、正直もったいないと個人的には思う。
「呪文編」
思考囲い 4
先日も長々と記事にしたが、本当に扱いの難しい1枚。
採用すること自体に迷いはないが、2点のライフルーズが痛いデッキが環境に多いこともあり、3枚に抑えていた時もあった。
ただ、『ゴブリンの熟練扇動者』『風番いのロック』『世界を目覚めさせる者、ニッサ』など、場に出された後の対処ではすでにアドバンテージを稼がれてしまっているカードを無理なく落とせるのは大きい上に、最序盤で唱えることが出来るカードが少ないこのデッキにおける貴重な1マナスペルのため、ここは4枚採用しておきたい。
胆汁病 3
環境の主な仮想敵のほとんどが2T目から生物を展開してくるため、2マナ除去の存在は重要だ。加えて、『軍属童の突発』や『女王スズメバチ』にも簡単に対処出来る。
『羊毛鬣のライオン』から『道の探求者』、『エルフの神秘家』とターゲットには困らない。青黒コントロールなんか無視してもいいと考えているのならメインから4枚に増量すべきだろうが、このデッキには『対立の終結』をはじめ他にも生物除去が多いため、3枚に留めた。
骨読み 2
書いてあることは本当に強いドローソースだが、これも扱いは難しい。
こいつを3Tに唱えるなんて展開は、相手の序盤の動きが相当ゆったりしたものでないと許してくれないだろう。
相手の場の『ゴブリンの熟練扇動者』や『オレスコスの王、ブリマーズ』を放っておいて、しかもライフを2点失いながら悠長に手札を整えていられるほど、現環境のアグロデッキは生易しいものではない。
サイドボーディングの中で落とされることも多く、私も一時期メインボードでの採用を1枚に絞っていた。だが、後で述べるが土地の枚数を少し切り詰めた都合上、初手に土地3枚(あるいは後手なら占術ランドを含む土地2枚)でのキープに自信を持たせるには、3マナのドロー呪文が必要だと判断した。
英雄の破滅 4
非常に腐りにくい優秀な除去呪文。
火力呪文もなく、生物の数も決して多いわけではないこのデッキでは、相手のPWにプレッシャーをかけることが難しいため、基本的にこの呪文にPWの対処を頼ることになる。
3マナの除去には『アブザンの魔除け』もあり、リストによっては採用を3枚に抑えているものもあるが、『クルフイックスの狩猟者』『ゴブリンの熟練扇動者』『嵐の息吹のドラゴン』といった生物は英雄の破滅でないと除去出来ないので、迷わず4枚採用すべきだろう。
アブザンの魔除け 4
3つのモードが全て実用的であり、非常に腐りにくい。
時に相手の厄介な『灰雲のフェニックス』を後腐れなく追放し、時にライフ少ない対戦相手の不用意なブロックミスをパンプ能力で介抱する。その働きぶりはまさしくこのデッキの縁の下の力持ち。
ただ、低速気味であるこのデッキにおいて手札の拡充は大きな意味を持つので、出来ればドローのモードを優先的に使いたい。
完成なる終わり 1
正直なところ、前環境までは「単なる5枚目の『英雄の破滅』」だった。しかも『嵐の息吹のドラゴン』には触れないという制限つきの。
だが、運命再編導入後は『前哨地の包囲』をはじめとする包囲サイクルや『エレボスの鞭』など、放置できない置物が増えたため、このカードの存在価値が高まったように感じる。
4マナというマナコストは決して軽視出来るものではなく、英雄の破滅を押しのけてまで採用されるカードではないとは思うが、PWから『危険な櫃』まで何でも触れる万能除去として1枚採用。
対立の終結 2
このカードをメインから採用することが、アブザンコントロールを使う最大の理由とさえ言えるかもしれない。
アブザンアグロ、ボロスアグロ、緑信心、グルールミッドレンジ、ジェスカイトークン……。
現在の主要メタのほとんどは、全体除去を打たれたいデッキではない。
強襲を許した『風番いのロック』にも後出しで対抗できたり、『女王スズメバチ』をまとめて一掃できたりと、1枚で流れを大きく変えられるカードだ。
序盤は基本的に押され気味になりやすいこのデッキにおいても、このカードが手札にあれば「5マナ伸ばすまで耐えればいける」というゲームプランを立てれるので、メインボードから複数枚採用しておきたい。
「PW編」
太陽の勇者、エルズペス 3
環境最強のPWの一角であり、押しも押されぬこのデッキのフィニッシャー。
+能力は攻防両面で盤面を固める強力な能力で、相手を問わずとりあえずペスまでたどり着くことがゲームの一つの目標になる。
立ち回りは後述のウギンと似ているが、マイナス能力から入るペスは弱いというのが私の持論。というより、単にプラス能力がウギンより強いだけかもしれない。
出来ることなら他の除去呪文を用いて安全を確保してからキャストし、プラン能力から入る展開に持ち込むことが理想だ。
精霊龍、ウギン 1
このデッキの最後の切り札。
間違っても複数枚引いてはいけないので1枚の採用に留めているが、このカードを引き込むことが出来たなら、ウギンを通すことだけがゲームプランの全てになり得る。
ただ、+能力でアドバンテージは稼げないため、PWにしては珍しく青黒コン相手には大きな仕事をしにくい。ウギンはカウンターや除去の囮にして、ニッサやリリアナのほうを本命にするプレイングも大切。
サイドボードに落とすことも何度か検討したのだが、今のところコントロールよりもアグロからミッドレンジのデッキが圧倒的に多い環境なので、ウギンにとっては「出せれば勝ち」の状況になりやすい。よって、メインから採用することにした。
「土地編」
森 2
平地 2
吹きさらしの荒野 4
ラノワールの荒原 3
コイロスの洞窟 2
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ 1
疫病の神殿 4
静寂の神殿 4
砂草原の城塞 4
土地配分に関しては、ほとんどのリストがこの通りの26枚だろうが、GPメンフィスのリストの中には、『ラノワールの荒原』と『コイロスの洞窟』の枚数が逆のものも見られる。
実際のところ、私のリストでも要求される緑マナは16なのに対し白マナは19ということで、白マナのほうがマナシンボルが厳しい状態。
だが、白マナのダブルシンボルが必要になるのは『対立の終結』と『太陽の勇者、エルズペス』といった重めのスペルであり、それを揃えるためのターン的な余裕がある。
一方、このデッキ唯一の緑マナのタブルシンボルである『クルフイックスの狩猟者』は、3Tに出せるかどうかが試合の流れを大きく左右することになりやすい。
仮想敵の筆頭であるアブザンアグロやボロスアグロが2Tから生物を展開してクロックを刻んでくる以上は、序盤の狩猟者の存在は極めて大切である。
ということで、ここはラノワールの荒原を3枚にして、緑マナを多めに確保しておくべきだと思われる。
土地に関して迷うべきところは、配分よりもむしろ枚数のほう。
このアブザンコントロールを使い始めてから、ゲームデーを含めて店舗大会に3回ほど出場したが、その全てで私は土地を27枚にしていた。
8マナのウギンをメインから採用している関係で土地は伸ばせるだけ伸ばしたいし、少なくとも6マナまではノンストップでいきたいからだ。
もちろんそれは、『太陽の勇者、エルズペス』が6マナということもあるが、『英雄の破滅』『アブザンの魔除け』あたりの除去を筆頭に3マナのカードが14枚あるので、6マナまで伸ばすと1Tに複数行動がしやすいという考えがあった。
しかし、成績優秀者のレシピを眺めてみれば、どのレシピを見ても土地は26枚。中には25枚に抑えている(しかもウギンもしっかり採用されている!)リストさえあった。
マナスクリューするくらいなら、マナフラッドのほうがマシという個人的な感情もあって、なかなか27枚から減らすのを渋っていたが、ドロー呪文である『骨読み』を増量することで土地詰まりのリスクを減らし、土地を1枚削る決断をした。
ということで、メインボードの60枚がこちら。
クルフィックスの狩猟者 4
包囲サイ 4
黄金牙、タシグル 2
思考囲い 4
胆汁病 3
骨読み 2
英雄の破滅 4
アブザンの魔除け 4
完全なる終わり 1
対立の終結 2
太陽の勇者、エルズペス 3
精霊龍、ウギン 1
森 2
平地 2
吹きさらしの荒野 4
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ 1
ラノワールの荒原 3
コイロスの洞窟 2
疫病の神殿 4
静寂の神殿 4
砂草原の城塞 4
自らの「思考メモ」として、書き連ねてみました。
サイドボード編はまた後日に。