さてさて、グルールばっかり愛用していた去年までの自分はもっぱら「撃たれる側」だったわけですが、タルキールブロックの導入後、マルドゥやアブザンを使うようになって「撃つ側」にまわり、今に至るまでずっと考え続けていることがあります。



『思考囲い』をちゃんと上手に使いこなしたい!!

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このカードの持つポテンシャルについて今さら語る必要はないと思いますし、スタンダードのみならずあらゆるフォーマットで使われる素晴らしいカードだと思いますが、使いこなすのがまた本当に難しい。


相手の手札を覗く

こちらの手札と相談しつつ、今後のゲームの流れを想像する

そして、一番厄介だと思うカードを的確に捨てさせる



こうして文字にするだけだと簡単なんですが、これがなかなか出来ないんですよねえー。

自分なんか、「あー!こっちじゃなくてあっちを捨てさせればよかったー!」って嘆くことが今まで何度あったことか(泣)


ということで、思考囲いを唱えた時に抜くべきカードの考察なんかも、いつか記事にして考えてみたいと思っています。



ですが、今回はその一歩手前。

そもそも思考囲いはどんなデッキ相手に入れるべきなの?どんなデッキ相手には抜くべきなの?というところを考えてみたいのです。

自分自身、思考囲いのサイドインやサイドアウトについては、いつも頭を悩ませています。



「なーに簡単なことさ。思考囲いってやつはアグロ相手にはサイドアウトして、コントロール相手にはサイドインすればいいのさ」



この単純にして明解な判断基準は、95%正しいと思っています。個人的には。

誰だって、赤単の速攻アグロを相手に思考囲いを使いたいとは思いません。軽量生物や火力を1枚くらい手札から抜き去ったところで、相手の攻勢を止めきることは出来ません。そんなことする暇があるなら、盤面の脅威に対処したほうがいいでしょう。

反対に、青絡みのコントロール相手には思考囲いは頼もしい相棒です。相手が手札に抱えるカウンター呪文や除去呪文を狙い撃ちし、こちらの脅威の安全を確保すべきでしょう。


今のはわかりやすい極端な例ですね。

では、こんな例だとどうでしょう。マルドゥミッドレンジとアブザンミッドレンジの対決です。


マルドゥミッドレンジ

サンプルレシピ

道の探求者 4
魂火の大導師 1
ゴブリンの熟練扇動者 4
嵐の息吹のドラゴン 3

岩への繋ぎ止め 3
乱撃斬 2
稲妻の一撃 3
勇敢な姿勢 1
軍属童の突発 2
はじける破滅 4
前哨地の包囲 3
かき立てる炎 3
龍語りのサルカン 2

山 7
平地 2
沼 1
血染めのぬかるみ 4
コイロスの洞窟 3
凱旋の神殿 3
静寂の神殿 1
遊牧民の前哨地 4


サイドボード

静翼のグリフ 2
乱撃斬 1
消去 1
思考囲い 3
異端の輝き 1
弧状の稲妻 1
前哨地の包囲 1
残忍な切断 1
紅蓮の達人チャンドラ 1
真面目な訪問者、ソリン 1
太陽の勇者、エルズペス 1

(MOの4-0リストを引用)



アブザンミッドレンジ

サンプルレシピ

クルフィックスの狩猟者 4
包囲サイ 4
黄金牙、タシグル 2

思考囲い 3
胆汁病 3
骨読み 1
英雄の破滅 3
アブザンの魔除け 4
対立の終結 2
真面目な訪問者、ソリン 2
リリアナ・ヴェス 1
太陽の勇者、エルズペス 3
精霊龍、ウギン 1

森 2
平地 2
沼 1
吹きさらしの荒野 4
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ 1
ラノワールの荒原 3
コイロスの洞窟 2
疫病の神殿 4
静寂の神殿 4
砂草原の城塞 4


サイドボード

思考囲い 1
異端の輝き 3
胆汁病 1
骨読み 2
悲哀まみれ 3
完全なる終わり 1
対立の終結 1
世界を目覚めさせる者、ニッサ 2
頂点捕食者、ガラク 1

自分の昨日の店舗大会のリストを引用)




この場合ですと、先ほどの赤単やパーミッションの例に比べればやや複雑な話になってきます。

果たして、マルドゥ側は思考囲いをサイドから投入すべきでしょうか?

アブザン側も、思考囲いをサイドから増量すべきでしょうか?あるいはメインから全て落としてしまうべきでしょうか?



結論から言うと、自分ならマルドゥ側は思考囲いをサイドインすべきだし、アブザン側は思考囲いを全部サイドアウトすべきだと思います。

あくまでも、基本的な考え方は「相手がアグロなら抜く、相手がコントロールなら入れる」ということですね。


マルドゥ側にとっては、大量の除去とドロースペルとPWを擁するアブザンを相手に、消耗戦をがっぷり挑むのは厳しいと思われます。

それなら、「自分がアグロ側(相手がコントロール側)」だと割り切って思考囲いを投入し、生物除去を捨てさせた後に『ゴブリンの熟練扇動者』や『嵐の息吹のドラゴン』で速やかにゲームを終わらせるべきです。


反対に、アブザン側にとっては、軽くて優秀な生物と火力呪文を擁するマルドゥを相手に早仕掛けのライフレースを挑むのは無謀です。

それなら、「自分がコントロール側(相手がアグロ側)」だと割り切って思考囲いをサイドアウトし、もっと盤面を捌くカードや消耗戦に強いPWを投入すべきです。


ただ、同じ「マルドゥ対アブザン」と言っても、アブザンのデッキが『羊毛鬣のライオン』や『ラクシャーサの死与え』が入っているような構成なら、もちろん話は別です。

その場合、今度はマルドゥのほうがコントロール側になります。思考囲いにはサイドボードでお休みいただいて、PWを投入するといいでしょう。


いつぞやの記事でも書きましたが、「自分がアグロ側なのかコントロール側なのかは、あくまでも相対的なもの」なので、相手のデッキの動きをよく考えながら、そこを見誤ることのないようにしたいですね。




ところが、「思考囲いはアグロ相手には抜いて、コントロール相手には入れる」という判断基準も、時として例外があることに最近になって気づけるようになってきました。

例えば、先ほどのアブザンミッドレンジの場合でも、緑信心や青白英雄と戦う時は、思考囲いは入れる(残す)べきだと思います。


言うまでもなく、緑信心や青白英雄とのマッチアップでは、上にあるレシピだとアブザンのほうが「コントロール側」であり、相手のほうがアグロ側。

それなら思考囲いはサイドアウト…となりがちなんですが、実は違います。


何故なら緑信心や青白英雄にはコンボデッキのような側面があるからです。

緑信心であれば、マナクリとデカブツをバランスよく手札に揃えないといけないデッキです。
マナクリだらけでは攻勢に出ることが出来ませんし、デカブツだらけでは動きがもっさりしてしまいます。

青白英雄の場合も同様で、生物とエンチャントや呪文をバランスよく揃えないといけないデッキです。


そのようなコンボデッキのような側面を持つ相手だと、思考囲いが輝きます。

相手の手札を見て、マナクリとデカブツのバランス、あるいは生物と呪文のバランスを崩してしまえばいいのです。




ということで、今回の考えを簡単にまとめると

・思考囲いは自分がアグロ側だと感じたら入れる。コントロール側だと感じたら抜く。

・たとえ自分がコントロール側だと感じても、相手のデッキ構成がコンボ要素に依存気味であれば、思考囲いを入れる。


という2点になります。



自分なんかはなかなか頭がまわらないので、こうやってわかりやすい判断基準がどうしても欲しくなってしまうのですが、本来はこんな単純なものじゃないですよね。


冒頭でも述べましたが、『思考囲い』というカードは本当に奥が深いので、また近いうちに違う形で記事にしてみたいと思います。


是非、この駄文におつきあいいただいた皆様からも、独自の『思考囲い論』をコメント欄にお寄せいただけると嬉しいです。

参考にさせてくださいっ!