たくわのMTG備忘録ブログ

グルール一族に栄光あれ!!

カテゴリ: MTG一般

さてさて、寒さも和らぎ少しずつの春の訪れを感じられるようになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

もちろん私は、今週末に控えたPPTQに向けて、相変わらず一人まわしに余念がありません(笑)


使う予定のデッキはここのところ愛用しているアブザンコントロール。

先日のGPメンフィスにて、TOP8のうち5人がアブザンコントロール!!という結果が出てしまい、今の自分のデッキが勝ち組にいるとプラスにとらえるべきか、警戒がキツくなるとマイナスにとらえるべきかは難しいところですね。


ともあれ、個人的にはパクる参考になるレシピが一気に増えたので、ありがたい限りです。


そこで今回は、ちょうど一年前のPTQの前に書いた記事の形に沿って、ちょっとアブザンコントロールについて本気出して考えてみたいと思います。



(長文・画像大量です)



「生物編」

クルフイックスの狩猟者 4

画像1

確定枠。
アグロ相手にはタフネス4のガッチリボディとライフゲインで盤面を支え、コントロール相手にはもたらし続けるアドバンテージで優位に立たせる。
グルールミッドレンジやアブザンアグロのような前のめりなデッキも含めて、緑を含むデッキにおいて採用しない理由づけをするのは困難だと言わざるを得ない。
いわゆる「グッドスタッフ」に分類されるであろうこのデッキの中でも頭一つ抜けだす、まさに環境屈指のパワーカードである。

包囲サイ 4

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こちらもまたパワーカードであることは言わずもがなだが、『クルフイックスの狩猟者』よりは優先度が落ちることは念頭に置いておきたい。
3点ドレインの能力は、盤面に触るわけでもなければカードアドバンテージを稼ぐわけでもない。
ライフレースがシビアなものになりにくい上に4/5のサイズも生かしにくい緑信心や同型相手には、積極的にサイドアウトすることも考えておく。
一方で、ボロスやジェスカイ相手には相変わらずの制圧力。これ1枚で『稲妻の一撃』を無効化し、『勇敢な姿勢』を使うことを強制させる。
ボロスアグロにとっては、こちらのデッキは決して生物が多いわけではないにも関わらず、狩猟者とサイのためだけに『岩への繋ぎ止め』をサイドアウト出来ない状態に追い込める。4枚採用は揺るがない。

黄金牙、タシグル 2

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「1Tに複数行動」という現環境のキーワードを一人で体現する強カード。
探査を使って少ないマナでキャストすれば、そのまま手札の除去を構えることも出来るし、すぐに自身の起動型能力を使うことで手札を1枚増やすことも可能。
パワーカードの寄せ集めであるこのデッキでは、起動型能力の強さもある程度保証されており、相手に選択肢があるわりには悪い能力ではない。
4/5というサイズも相手の包囲サイを受け止めることの出来るタフさであり、アグロからコントロールまでどんなデッキが相手でも腐りにくい。
探査でキャストすることが前提のカードであるため4枚積みはさすがに厳しいかもしれないが、1枚しか採用していないリストは、正直もったいないと個人的には思う。



「呪文編」

思考囲い 4

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先日も長々と記事にしたが、本当に扱いの難しい1枚。
採用すること自体に迷いはないが、2点のライフルーズが痛いデッキが環境に多いこともあり、3枚に抑えていた時もあった。
ただ、『ゴブリンの熟練扇動者』『風番いのロック』『世界を目覚めさせる者、ニッサ』など、場に出された後の対処ではすでにアドバンテージを稼がれてしまっているカードを無理なく落とせるのは大きい上に、最序盤で唱えることが出来るカードが少ないこのデッキにおける貴重な1マナスペルのため、ここは4枚採用しておきたい。

胆汁病 3

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環境の主な仮想敵のほとんどが2T目から生物を展開してくるため、2マナ除去の存在は重要だ。加えて、『軍属童の突発』や『女王スズメバチ』にも簡単に対処出来る。
『羊毛鬣のライオン』から『道の探求者』、『エルフの神秘家』とターゲットには困らない。青黒コントロールなんか無視してもいいと考えているのならメインから4枚に増量すべきだろうが、このデッキには『対立の終結』をはじめ他にも生物除去が多いため、3枚に留めた。

骨読み 2

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書いてあることは本当に強いドローソースだが、これも扱いは難しい。
こいつを3Tに唱えるなんて展開は、相手の序盤の動きが相当ゆったりしたものでないと許してくれないだろう。
相手の場の『ゴブリンの熟練扇動者』や『オレスコスの王、ブリマーズ』を放っておいて、しかもライフを2点失いながら悠長に手札を整えていられるほど、現環境のアグロデッキは生易しいものではない。
サイドボーディングの中で落とされることも多く、私も一時期メインボードでの採用を1枚に絞っていた。だが、後で述べるが土地の枚数を少し切り詰めた都合上、初手に土地3枚(あるいは後手なら占術ランドを含む土地2枚)でのキープに自信を持たせるには、3マナのドロー呪文が必要だと判断した。

英雄の破滅 4

画像1

非常に腐りにくい優秀な除去呪文。
火力呪文もなく、生物の数も決して多いわけではないこのデッキでは、相手のPWにプレッシャーをかけることが難しいため、基本的にこの呪文にPWの対処を頼ることになる。
3マナの除去には『アブザンの魔除け』もあり、リストによっては採用を3枚に抑えているものもあるが、『クルフイックスの狩猟者』『ゴブリンの熟練扇動者』『嵐の息吹のドラゴン』といった生物は英雄の破滅でないと除去出来ないので、迷わず4枚採用すべきだろう。

アブザンの魔除け 4

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3つのモードが全て実用的であり、非常に腐りにくい。
時に相手の厄介な『灰雲のフェニックス』を後腐れなく追放し、時にライフ少ない対戦相手の不用意なブロックミスをパンプ能力で介抱する。その働きぶりはまさしくこのデッキの縁の下の力持ち。
ただ、低速気味であるこのデッキにおいて手札の拡充は大きな意味を持つので、出来ればドローのモードを優先的に使いたい。

完成なる終わり 1

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正直なところ、前環境までは「単なる5枚目の『英雄の破滅』」だった。しかも『嵐の息吹のドラゴン』には触れないという制限つきの。
だが、運命再編導入後は『前哨地の包囲』をはじめとする包囲サイクルや『エレボスの鞭』など、放置できない置物が増えたため、このカードの存在価値が高まったように感じる。
4マナというマナコストは決して軽視出来るものではなく、英雄の破滅を押しのけてまで採用されるカードではないとは思うが、PWから『危険な櫃』まで何でも触れる万能除去として1枚採用。

対立の終結 2

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このカードをメインから採用することが、アブザンコントロールを使う最大の理由とさえ言えるかもしれない。
アブザンアグロ、ボロスアグロ、緑信心、グルールミッドレンジ、ジェスカイトークン……。
現在の主要メタのほとんどは、全体除去を打たれたいデッキではない。
強襲を許した『風番いのロック』にも後出しで対抗できたり、『女王スズメバチ』をまとめて一掃できたりと、1枚で流れを大きく変えられるカードだ。
序盤は基本的に押され気味になりやすいこのデッキにおいても、このカードが手札にあれば「5マナ伸ばすまで耐えればいける」というゲームプランを立てれるので、メインボードから複数枚採用しておきたい。



「PW編」

太陽の勇者、エルズペス 3

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環境最強のPWの一角であり、押しも押されぬこのデッキのフィニッシャー。
+能力は攻防両面で盤面を固める強力な能力で、相手を問わずとりあえずペスまでたどり着くことがゲームの一つの目標になる。
立ち回りは後述のウギンと似ているが、マイナス能力から入るペスは弱いというのが私の持論。というより、単にプラス能力がウギンより強いだけかもしれない。
出来ることなら他の除去呪文を用いて安全を確保してからキャストし、プラン能力から入る展開に持ち込むことが理想だ。

精霊龍、ウギン 1

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このデッキの最後の切り札。
間違っても複数枚引いてはいけないので1枚の採用に留めているが、このカードを引き込むことが出来たなら、ウギンを通すことだけがゲームプランの全てになり得る。
ただ、+能力でアドバンテージは稼げないため、PWにしては珍しく青黒コン相手には大きな仕事をしにくい。ウギンはカウンターや除去の囮にして、ニッサやリリアナのほうを本命にするプレイングも大切。
サイドボードに落とすことも何度か検討したのだが、今のところコントロールよりもアグロからミッドレンジのデッキが圧倒的に多い環境なので、ウギンにとっては「出せれば勝ち」の状況になりやすい。よって、メインから採用することにした。



「土地編」

森 2
平地 2
吹きさらしの荒野 4
ラノワールの荒原 3
コイロスの洞窟 2
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ 1
疫病の神殿 4
静寂の神殿 4
砂草原の城塞 4


土地配分に関しては、ほとんどのリストがこの通りの26枚だろうが、GPメンフィスのリストの中には、『ラノワールの荒原』と『コイロスの洞窟』の枚数が逆のものも見られる。

実際のところ、私のリストでも要求される緑マナは16なのに対し白マナは19ということで、白マナのほうがマナシンボルが厳しい状態。

だが、白マナのダブルシンボルが必要になるのは『対立の終結』と『太陽の勇者、エルズペス』といった重めのスペルであり、それを揃えるためのターン的な余裕がある。

一方、このデッキ唯一の緑マナのタブルシンボルである『クルフイックスの狩猟者』は、3Tに出せるかどうかが試合の流れを大きく左右することになりやすい。

仮想敵の筆頭であるアブザンアグロやボロスアグロが2Tから生物を展開してクロックを刻んでくる以上は、序盤の狩猟者の存在は極めて大切である。

ということで、ここはラノワールの荒原を3枚にして、緑マナを多めに確保しておくべきだと思われる。


土地に関して迷うべきところは、配分よりもむしろ枚数のほう。

このアブザンコントロールを使い始めてから、ゲームデーを含めて店舗大会に3回ほど出場したが、その全てで私は土地を27枚にしていた。

8マナのウギンをメインから採用している関係で土地は伸ばせるだけ伸ばしたいし、少なくとも6マナまではノンストップでいきたいからだ。

もちろんそれは、『太陽の勇者、エルズペス』が6マナということもあるが、『英雄の破滅』『アブザンの魔除け』あたりの除去を筆頭に3マナのカードが14枚あるので、6マナまで伸ばすと1Tに複数行動がしやすいという考えがあった。


しかし、成績優秀者のレシピを眺めてみれば、どのレシピを見ても土地は26枚。中には25枚に抑えている(しかもウギンもしっかり採用されている!)リストさえあった。

マナスクリューするくらいなら、マナフラッドのほうがマシという個人的な感情もあって、なかなか27枚から減らすのを渋っていたが、ドロー呪文である『骨読み』を増量することで土地詰まりのリスクを減らし、土地を1枚削る決断をした。




ということで、メインボードの60枚がこちら。


クルフィックスの狩猟者 4
包囲サイ 4
黄金牙、タシグル 2

思考囲い 4
胆汁病 3
骨読み 2
英雄の破滅 4
アブザンの魔除け 4
完全なる終わり 1
対立の終結 2

太陽の勇者、エルズペス 3
精霊龍、ウギン 1

森 2
平地 2
吹きさらしの荒野 4
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ 1
ラノワールの荒原 3
コイロスの洞窟 2
疫病の神殿 4
静寂の神殿 4
砂草原の城塞 4





自らの「思考メモ」として、書き連ねてみました。

サイドボード編はまた後日に。

さて、先週末は地元で立て続けにPPTQがあり、これは是が非でも参加したいと熱心にデッキリストを眺めたりしていたのですが、残念ながら予定が合わずに参加することが出来ませんでした。

大会を行う店舗が豊富な関東圏に比べ、こちらでは競技レベルの大会に参加するために遠征をすることもわりとザラ。

なので、地元で開催のPPTQ、しかもそれを2日連続で逸したのはなかなかにショックでした。

環境的にも、新環境が始まったばかりで、見方によっては一番楽しい時期でもありますからね。



そんなわけで、ブログのネタにも困ってしまい、頭を抱えていたのですが、ちょっと面白いテーマを見かけたので、僕なりの意見を書いてみたいと思います。



「コピーデッキは善か悪か」



MTGの面白さに飲めりこんでいく過程で、大きな大会などで勝つことを意識し始めるようになると、誰でも一度は意識する命題だと思います。


「コピーデッキを使うとかありえない!そんなのただのパクリじゃないか!自分でデッキを考える楽しみも放棄して、一体何をしているんだ!?君はそんなありふれたデッキで勝って楽しいのか?」



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(まーたお前か)



「はいはい。で、君のその『オリジナルデッキ』とやらは、今日の大会で勝てたのかい?なんだいそのデッキは。今の最大勢力であるAデッキにどうやって勝つんだい?その4枚入ってるBとかいう40円のカード、君は『大発見!』みたいに言ってるけど、2000円のCのカードのほうが汎用性があることに気づかないのかい?」



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(強いカードはやっぱり強い)




双方、やたら喧嘩腰なのがアレですね(苦笑)

ですが、ここまで極端な表現ではないにせよ、コピーデッキを使う方を皮肉たっぷりになじってるプレイヤーや、あるいはオリジナルデッキを頭ごなしに否定するプレイヤーに、僕自身も遭遇したことが何度となくあります。



このテーマに、明確な答えは絶対にないでしょう。

MTGに求めるもの。
それが勝利なのか、楽しさなのか、自己表現なのか、単なる時間潰しなのか。

そういった人による「価値観の違い」という一言に、最終的にはたどり着くはずです。



なので、今回の記事の中で「どちらの考えは間違ってる!!」なんてことを声高に叫ぶつもりはありません。

ですが、『コピーデッキの何が悪い!?』なんてタイトルにしたのは、競技レベルの大会で勝ちたいなあと思ったなら、「コピーデッキを使うことって本当に大切」と実感することが増えたからです。


もともと、僕もメタゲームの流行りに流されて高いカードを買い揃えるスタイルが好きだったわけではありません。むしろ嫌いでした。

まだ、ほんの1年前のこと。こんな記事を偉そうに書いてたことを考えると、なかなかな「アンチコピーデッキ派」だったように思います。


しかし、大きな大会にボチボチと参加するようになってからというもの、「より良いデッキを選ぶという行為そのものが競技の一つである」という考えに変わるようになり、今ではトップメタのデッキに手を伸ばすことに微塵の抵抗もなくなりました。お財布には厳しいものがありますが…(泣)


これだけインターネットが発達し、世界中で行われる大会で名だたるプレイヤーが使用したデッキの中身があっという間に拡散される現代において、あなたの(もちろん僕の)思いついたアイディアが超天才的なひらめきで、世界に革命を起こすものである確率が、一体どれだけあるでしょうか。

あなたが(もちろん僕が)考え抜いたアイディアは、きっと世界中のどこかで名前も知らない誰かも思いついたアイディアでしょう。

そして、それは名前も知らないどこかのお店の店舗大会あたりで試されたりもしたでしょう。MOのどこかでも、プレイされていることでしょう。

その結果、それがインターネットの海に乗って広まらなかった。ということは、あなたの(もちろん僕の)アイディアはそれだけのものだったってことです。

もし、それが革命的なアイディアだったとしたら、広まらないはずがありません。


みんなが知ってるような高価なカードには使われるだけの理由があるのと同様に、誰も知らないデッキ、誰も使わないカードには、使われないだけの理由があると思うのです。



これだけだと身も蓋もないような物言いになりましたが、コピーデッキを使うことのメリットは、強いベストのデッキを使えるということだけではありません。

広く使われているデッキを使って見る側の立場になることで、得られるものはたくさんあります。

「理想の初手から、理想の序盤の立ち回り」
「除去すべき厄介な生物」
「『思考囲い』で抜かれたら厳しいカード」


もし、あなたがそのコピーデッキを結果的に相棒に指名しなかったとしても、どうせ大会に行けば一度や二度は当たるであろう本命デッキなのです。そういった情報を体に染み込ませて損はありませんよ。

先ほど挙げた例も、相手にすることを考えてみれば、そっくりそのまま

「序盤にケアすべき動き」
何としても通すべき生物と除去の囮にすべき生物との判断
「ハンデスで抜くべきもの」


といった貴重な材料になるわけです。


実際、僕は前環境において、アブサンPWに対して、ちょっとした自信がありました。

デッキの相性なんかもあるのですが、『思考囲い』をキャストした時、『世界を目覚めさせる者、ニッサ』のような本命のパワーカードより、『クルフィックスの狩猟者』や『骨読み』といったアドバンテージ源を落とすほうが、相手がいずれ苦しくなるということに自信があったこともあります。


コピーデッキを使うことには、嬉しい副作用があるってことだと思います。



もちろん、未知の可能性に挑む先駆者達の情熱を鼻で笑うつもりはありません。

くどいようですが、勝利よりも楽しさを追求する価値観を否定するつもりもありません。


ただ、「プロツアーに出てみたい」とか「グランプリで入賞してみたい」とか、そんなことを目標に掲げ始めたのなら、「こだわり」がいつも助けになるとは限りません。それどころか、上達を阻害する一因にさえなります。

ハマった時だけ強いような自己満足の60枚を組み上げてしまう前に、『包囲サイ』やら、『太陽の勇者、エルズペス』やら、『クルフィックスの狩猟者』やらの採用について、そのカードパワーについて、もっと真剣に考えましょう。



ややもすれば、事あるごとに負け惜しみをこぼしてしまいそうになる自分への戒めも込めて、この記事を書きました。

『運命再編』の発売から数日が経ちました。

おととい昨日と店舗大会に参加し、グルールを使ってみて色々と思うところもあったので、今回はそのグルールのことを書こうと思っていたのですが、予定変更です。

いつもフリープレイに付き合ってくれるコントロール狂の友人が、面白いデッキを使って相手してくれたので、そちらを紹介したいと思います。



メインデッキ
思考囲い 3
軽蔑的な一撃 1
英雄の破滅 4
解消 4
完全なる終わり 2
城塞の包囲 3
宮殿の包囲 1
対立の終結 4
命運の核心 1
ジェイスの創意 2
時を越えた探索 3

悪夢の織り手、アショク 3
真面目な訪問者、ソリン 1
太陽の勇者、エルズペス 1
精霊龍、ウギン 1

島 3
平地 2
沼 2
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ 1
コイロスの洞窟 1
溢れかえる岸辺 3
汚染された三角州 2
静寂の神殿 4
欺瞞の神殿 4
啓蒙の神殿 4


サイドボード
ニクス毛の雄羊 3
オレスコスの王、ブリマーズ 2
軽蔑的な一撃 2
否認 2
悲哀まみれ 3
宮殿の包囲 1
命運の核心 1
太陽の勇者、エルズペス 1




由緒正しいエスパーコントロールです。

僕自身、この時の記事でも書いた通り、一度解決したエンチャントに触れないという点から青黒コンは厳しいと思っているのですが、友人は『完全なる終わり』や『太陽の勇者、エルズペス』のためだけではなく、さらに面白いアプローチから白を足しています。


リストの中で、異彩を放つこのカード。

2015-01-17-14-57-04



僕もこのカードは「TOP10」にもランクインさせるくらいには強いと思っていましたが、それはもっぱら「カン」のモードを評価してのことでした。

しかし、こいつのもう一つのモードである「龍」。これがなかなかいい仕事をします。


ただ、生物を1体タップするだけ。

決して目立った文章ではないのですが、全体除去と組み合わせることで、かなり強力な支配力を持ちます。

なにせ、包囲を貼られてしまうと1体による突破は封じられてしまうので、攻める側としてはさらなるクロックを展開せざるを得ません。

となればもちろん、『対立の終結』や『命運の核心』の格好の餌食となってしまいます。

さらに、それでもなお必死に再展開を試みても、全体除去で更地になったところに生物1匹出したところで、またしてもタップされてしまう…。

こうしたジレンマを相手に強いながら、こちらのPWをカウンター等を交えながら守っていくデッキになります。


相手が同型に近いコントロールだと城塞の包囲は大きな活躍をしにくい形になりますが、それでもエルズペスの兵士トークンを強化したり、龍のモードで『真珠湖の古きもの』を完封出来たりするので、あながち悪くはありません。



構成上、ミッドレンジ相手には非常に強いデッキだと思います。

メタ次第なところはありますが、青絡みのコントロールを考える上では一つの選択肢になるのではないでしょうか。


『真面目な訪問者、ソリン』など、少し採用に疑問符がつくカードが見受けられたので、それらを勝手に微調整してみると

メインデッキ
思考囲い 4
英雄の破滅 4
解消 4
完全なる終わり 2
城塞の包囲 3
対立の終結 4
命運の核心 1
ジェイスの創意 3
時を越えた探索 3

悪夢の織り手、アショク 3
太陽の勇者、エルズペス 2

島 3
平地 2
沼 2
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ 1
コイロスの洞窟 1
溢れかえる岸辺 3
汚染された三角州 3
静寂の神殿 4
欺瞞の神殿 4
啓蒙の神殿 4


サイドボード
ニクス毛の雄羊 3
黄金牙、タシグル 2
軽蔑的な一撃 2
否認 2
悲哀まみれ 3
宮殿の包囲 2
命運の核心 1



『真面目な訪問者、ソリン』は生物が少ないこのデッキだと、そのポテンシャルを最大限に生かせないので解雇。
同時に、包囲と相性が悪そうな『精霊龍、ウギン』も解雇。

そのかわりに土地を27枚まで増量した他、『胆汁病』のような軽量除去を採用してない分だけ序盤がもっさりするので、思考囲いを4枚にしました。



面白いデッキだと思うので、自分でも使う機会があれば実戦で使ってみたいですね。

いよいよ『運命再編』の発売まで残り数日。

モダンやレガシーでの禁止改定が発表されて阿鼻叫喚気味のまわりを尻目に、スタンしかプレイしない私は黙々と新環境で使用するデッキを試し回ししております。


最近はデッキを組んで回せるアプリがあるのですね。いやーホント便利です。通勤中とかもう降りる駅を忘れそうになりますよ(笑)

家にいても、暇な時なんか自分でカード広げて、アプリを相手に戦ってたりしますからね(笑)どこからどう見ても変人です。本当にありがとうございました。



さて今回は、そんな変人調整の過程の中で生まれた楽しそうなデッキの草案をいくつか書き連ねていきたいと思います。



草案1 『緑単信心』

エルフの神秘家 4
森の女人像 4
旅するサテュロス 4
クルフィックスの狩猟者 4
世界を喰らう者、ポルクラノス 4
ティムールの剣歯虎 4
狩猟の神、ナイレア 1
起源のハイドラ 4
囁きの森の精霊 4
女王スズメバチ 3

世界を目覚めさせる者、ニッサ 2

森 18
ニクスの祭殿、ニクソス 4



メタもへったくりもないので、とりあえずメインボードの60枚だけ…。

とにかく『囁きの森の精霊』に首ったけの状態なので、それを強く使えるデッキを考えています。

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こいつのおかげで、緑単信心の最大のウィークポイントだった「ラスゴ打たれたら終わり」という弱点をある程度克服することが出来ました。

全体除去を打たれても、序盤にばら撒いたマナクリ達が全て予示に変わるので、むしろ打たれ得の可能性すらあります。


また、『ティムールの剣歯虎』の獲得も大きかったです。

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元々は「ポルクラノス以外に信心を稼ぐ4マナ生物が欲しいなあ。さすがに『開花の幻霊』は星座要素もないこのデッキに入れるにはパワー不足すぎる」というところから適当に投入していたのですが、こいつはなかなか器用なやり手です。

こいつも他の生物を手札に避難させながら破壊不能を得ることで、全体除去に非常に強い。

そして何より、こいつが場にいる状況で2マナ起こしておくだけで、相手の立場からすると生物除去が本当に打ちにくいんですよね。

例えばこんな場。


ティムールの剣歯虎
起源のハイドラ(5/5)


この場合、『ティムールの剣歯虎』を対象に除去を打てば破壊不能でかわされる上に、『起源のハイドラ』を使いまわしされます。

もちろん、『起源のハイドラ』を対象に除去を打ってもその『起源のハイドラ』が手札に逃げられて終わり。

これが『女王スズメバチ』の場合も同様。ひたすら使いまわしされます。相手にした時の厄介さはなかなかのものです。

実戦ではここまで気持ちいい展開にはなってくれないかもしれませんが、それでも適当なマナクリを戻すだけで破壊不能になりますし、『囁きの森の精霊』がうっかりスズメバチやニッサを予示してしまった際に手札に戻すことも出来るので、なかなか優秀です。

4マナ域としてすぐに場に出して信心を稼ぐ役回りも大切ですが、出来れば2マナを残して場に出すプレイングを心がけたいですね。


ただ、このレシピのままだと相手に干渉するカードが皆無ですし、飛行生物による攻勢もスズメバチで受け止める以外に成す術がないので、多少の爆発力を犠牲にしても、黒か赤を足したほうが丸いかもしれませんね。


あと、前回の記事でランクインしてた『巫師の天啓』は残念ながら調整途中で退場。

2015-01-20-19-23-14


緑色の『スフィンクスの啓示』だと思ってました(特に『女王スズメバチ』の後に打ったりすると気持ち良すぎてほぼイキかけました)が、やっぱりインスタントとソーサリーの差は大きかったです…。



草案2 『ジェスカイトークン』

僧院の導師 4
ゴブリンの熟練扇動者 4

急報 4
稲妻の一撃 4
勇敢な姿勢 3
軍族童の突発 4
ジェスカイの隆盛 4
かき立てる炎 4
城塞の包囲 1
宝船の巡航 4

平地 2
島 1
山 2
溢れかえる岸辺 3
シヴの浅瀬 3
戦場の鍛治場 3
凱旋の神殿 4
天啓の神殿 2
神秘の僧院 4



これまた何とも雑なリスト…(苦笑)

土地配分はもちろん渡辺雄也プロの世界選手権のデッキから完コピです。ってか、オリジナルのままのほうが絶対強くね?2マナ生物って必要じゃね?

ジェスカイにとって本当に大きいと思うのは、『勇敢な姿勢』を得たことでしょうね。

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これまで、何人ものジェスカイ使い達が『包囲サイ』の群れに潰されてきたと思いますが、これからはメインボードから無理なく対処することが出来ます。もう一つの天敵である『クルフィックスの狩猟者』に『かきたてる炎』を使わされることもありません。

もちろん、もう一つのモードで生物を守ることも出来ます。『ゴブリンの熟練扇動者』も『僧院の導師』も「生き残ったら勝ち」な生物なので、カード1枚を使ってでも除去から守ってあげる意味合いは大きいです。

『城塞の包囲』については意見が分かれそうなところですが、『包囲サイ』のようなデカブツに寝てていただくという消極的な使い道もありますし、これが場に出ているだけでトークン1匹をあっという間に脅威に出来るので、相手からすれば「捌き残し」は許されない状態になります。

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とりあえず、今のところ考えているのはこの2つですかね。


他にも

『龍爪のヤソヴァ』
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『霜歩き』
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この2枚を軸に『頑固な否認』をフル投入したティムールミッドレンジも考えているのですが、やっぱり『包囲サイ』が辛いです…。



新環境、本当に楽しみですね!

さーて。新セット発売前といえば、この記事しかないですよね!

次の環境の主役は誰になるのか!

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あ、ちなみに前回の『神々の軍勢』の時のことはもう忘れました(泣)

いや、キオーラは今でもメッチャ強いと思うんだよ…。環境が悪いよー環境があー


『運命再編』はパッと見でも強そうなカードが多いだけに、環境に与える影響も大きそうですよね。

そんな中から、次のスタンダード環境でもう大人気になるであろう10枚を、個人的な視点から書き殴っていきますっ!

他のフォーマットのことはチンプンカンプンなので、あくまでもスタン環境のみに焦点を絞ってます!



第10位 魂剥ぎ

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2Tに『サテュロスの道探し』
あれ?『森の女人像』が落ちたぞ?『女王スズメバチ』も落ちたぞ?

3Tに『魂剥ぎ』
2マナ4/4飛行呪禁接死です!(ドヤァ)

ねえ?強くないこれ?

ここまで綺麗にドブンしなくとも、終盤の消耗戦で引いてもガッカリしませんし、いつ引いても腐らないナイスガイだと思います。



第9位 城塞の包囲

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今回の包囲サイクルは全部強いと思うのですが、その中でもこれと『宮殿の包囲』は別格だと思います。

ジェスカイみたいな横に並べるデッキでアホみたいな強さを発揮します。

『ヘリオッドの指図』と比べると爆発力には欠けますが、こちらはトークンが1体残るだけで強いのが素敵です。

これからのジェスカイは、たった1/1の兵士トークン1体すら、捌き残しは許されません。

相手の生物をタップするモードはあまり使われないように思いますが、上のモードが十分強いだけに、もしもの時の選択肢があるというだけで素敵だと思います。



第8位 宮殿の包囲

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「青黒コントロールの新たなるフィニッシャー」とも言われていますが、というよりは「青黒コントロールを絶対倒すマン」になりそうな一枚だと思います。

現在の青黒コントロールの『危険な櫃』の枠が『命運の核心』に取って代わることが予想される中、青黒というカラーリングでは一度解決を許したエンチャントに触るカードが皆無ですからね。

毎ターンの2点ドレインのモードも強力ですし、もう一つのモードで打ち消しても除去されてもフィニッシャーが回収され続ける状態になっては、コントロールデッキは成す術がありません。

このカードの存在だけで、青黒コントロールは絶滅する!とさえ思っています。

どうせ土地がメッチャ豊富で強い環境なのですから、もし由緒正しい青絡みのコントロールをお考えなら、青黒に白を足したエスパーコントロールのほうがベターなように思います。

緑を足したら最強のPWであるキオーラも使えるよ!



第7位 巫師の天啓

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あの糞カード『スフィンクスの啓示』が帰ってキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

『世界を目覚めさせる者、ニッサ』との相性は言わずもがな。

そこまで上手くいかずども、マナクリを並べることにマナ加速以外の意味合いを持たせることはとても大きいと思います。

かなり後ろ向きなカードなのでグルールミッドレンジみたいなデッキとは合いそうにありませんが、緑絡みの低速デッキでは必ず採用されるカードだと思います。



第6位 精霊龍、ウギン

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一目見た時はとんでもなく強いと思ったんですが、問題は「環境が8マナを許してくれるかどうか」という部分だと思います。

8マナを使ってまでやりたいことの多くは、1マナ少ない『砂塵波』や『女王スズメバチ』でも代わりが利くことが多いように思います。

相手のPWに触れるPWであり、ミッドレンジ同士での制圧力は凄まじいので、カードパワー自体は高いと思いますが、高速展開するアグロデッキにはもちろん、相手がパーマネントを出してこない青絡みのコントロールにも弱いので、サイドボードが主戦場になるのではないでしょうか。



第5位 僧院の導師

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5位に挙げておいていきなりネガティヴなことを言うのもあれなんですが、トップレアに君臨するほどの活躍はしないと思います。

さすがにスタンダードでは、出たターンにすぐに仕事をしにくいですし、スペルを連打して大爆発…という流れも期待できません。

もちろん、それでも強力であることに変わりはないです。
シングルシンボルである点も素晴らしく、ジェスカイ、マルドゥあたりでは必ず見かけるカードになりそうです。



第4位 龍爪のヤソヴァ

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ブリマーズや狩猟者をパクられたら大泣きするよねこれ。相手にトークンや土地を与えるんだもの。

ブロッカーをどかして、しかもそいつも一緒に殴って、ライフを一気にドーン!!
タフネス2の貧弱さも、自分でブロッカーをどかせるのだから気にならない。

書いてあることの全てが前のめりなデッキに噛み合っているのが素晴らしい。


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この『大いなる狩りの巫師』が好きになれないのは、4/2速攻というスペックや自軍の生物強化という能力が前のめりなのに、4マナ払ってドローというのが中速向きなのが気に食わないですねえ。

それなら、1マナ軽いこのヤソヴァですよ!本当強いぜ!



3位 粗暴な軍族長

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みんな大好き『地獄乗り』が帰ってきたよー!
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でも、正直『地獄乗り』よりは弱いのです。
前のめりなデッキにとって、ライフゲインはそこまで有難いものではないし、ライフルーズでは相手のPWに触ることが出来ません。速攻がないのももちろん大きなマイナス。

それでも、『地獄乗り』と比べると物足りないというだけで、このカードの強さを揺るがすものではないでしょう。

『地獄乗り』より優れているのはシングルシンボルである点と、起動型能力。
マナが余っていれば戦闘をメチャクチャにコントロールされるので、今でいう『ゴブリンの扇動者』のように「出てきたらすぐに墓地行く生物」「除去できないとゲームに負ける生物」というポジションになると思います。



第2位 魂火の大導師

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想像以上に「バイバック能力」は悪さをしそうな気がします。

7マナ揃えて『解消』を連打…なんていうのは夢見すぎですかね?
5マナで『思考囲い』を連打はどうですか?どうせライフは絆魂でたんまりあるのでしょう?
5マナで『神々の思し召し』があると、生物を守り放題ですね。しかも毎ターン占術ですか。
生物を十分にコントロールしているなら、『かき立てる炎』との相性は抜群ですねえ。何度でも打てる『戦導者のらせん』ですよ。

2Tにすんなり出てくるよりも、終盤にマナを余しながら出てくるコイツはちょっと危険な匂いがします。



第1位 囁きの森の精霊

2015-01-17-13-34-07

「私がトップレアです」


一目見た瞬間から惚れ込んだカードです。

このカードについて語られる時、「予示」という能力が強いかどうかが注目されることが多いように思います。

「予示能力は『包囲サイ』や『女王スズメバチ』と相性悪いからなあ…」
「『クルフィックスの狩猟者』があると、予示したカードがバレちゃうからなあ…」



ちょっともう!マジで何言ってんのおおおお!?



予示能力が強いかどうかなんて、このカードにとってはどうでもいい話です。

5マナ4/4で、出てきたターンの終わりからすぐに2/2を連れてくる。それが毎ターン続く。
おまけに限定的でクセがあるとはいえ、全体除去にも耐性がある。

これだけで十分すぎるくらい強いじゃないですか!

予示したカードがなんだろうが、そんなことはどうでもいいんですよ。
むしろ、たまたま生物を予示できたら宇宙くらいに思ってたほうがいいです。

1枚で強さが完結してますし、素晴らしいカードだと思います。




うーん…今回もまた前評判通りの守りに入ったランキングですねえ(笑)

とりあえず、『囁きの森の精霊』だけは1000枚買いましょう。3000円になっても知りませんよ!(笑)

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